ナオキのタケシ追跡レポート
ナオキのタケシ追跡レポート
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「でも、確かにどうやって、材料とか調達してるのか…は気になるっす」
シンタロウくんが口をモゴモゴさせながら言った。
「こら、シンタロウ!口のなかに物を入れたまま喋るな!」
タケシがシンタロウくんに注意して、シンタロウくんは『んぐっ』と言って話すのを止めた。
どうやらこっちの会話の内容までは聞こえていないようだ。
「…ちょっと調べてみるか?」
ユースケがひそひそと話しかけてきた。
「調べてみるって…どうやって?」
「なんだっけ、えーと、『びこ』と、『ききみこ』?」
「…『尾行』と『聞き込み』?」
「そうそれ、『それではナオキ隊員、今日の報告を聞かせてくれ』『はいっユースケ隊長』、とかってやつ」
それはおまわりさんと何かが混ざってるけど。
しかも、隊長はユースケなんだね…。
「とりあえずまずは明日『びこ』してみるか!」
「『尾行』ね…」
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