タケシと若長誘拐事件簿

タケシと若長誘拐事件簿







「ヒロミ!」
俺は服も脱がずに川へ飛び込んだ。
ごぼごぼと水中特有の音が聞こえた。
案外深い…。そう思いながらヒロミの姿を探す。
ヒロミ、どこだ。どうしたんだ。
緑色の髪が揺らいでいるのを見つけた。いや、揺らいでいるというよりは、暴れていた。
けれどだんだんと動きは緩慢になりつつあった。
…ヒロミ!
ヒロミの元へと近づくとヒロミの足には細い紐のようなものが絡んでいた。
意識が薄れていっているように、ヒロミは目を閉じていた。
このままじゃ危ない。
俺はヒロミを肩に抱えるようにして水面へ浮上した。
「ヒロミ!ヒロミ…大丈夫か?!」
ごほごほっと咳をしてヒロミは目を開けた。
「…タケシさん…すみません」
それを聞きながらヒロミの足に絡んだ細い糸を取りながら言う。
こうして見ると男とは見えない足の細さだ。
髪も濡れて色っぽい。
そんな想いを振り払って俺は言った。
「親友なんだから当たり前だろ、ほら手を出せ」
ヒロミが両手を出した。
タケシは傷つける意味でなく、力を込める。
俺の火の力で温めてやる。いつもなら、そうだった。
「…」
「タケシさん…」
「ああ、力が出てこない」

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