ユースケのびっくりどっきり大作戦？！
ユースケのびっくりどっきり大作戦？！
２
その内にチラチラとユースケさんがこっちを見ているのに気がついた。
「ちなみに…ユースケさんはどの花が好きですか？」
待ってましたと言わんばかりにユースケさんは紙をめくりはじめた。
勢いが強くて紙が散らばる。
「ちょ、ユースケさ、ああ、こんなに散らかして…」
「これこれ！黄色くて、全部の花が太陽見てるやつ！」
そう言って紙を差し出したユースケさんは子どもにしか見えない。
「ええと、それは『ヒマワリ』です」
「『ヒ』って、ほのお？」
「いえ、この場合の『ヒ』は太陽ですね」
「たいよう…ええと、おひさま！」
「そうそう、その方が分かりやすかったですね。すみません」
ユースケさんは今度は『ヒマワリ』『ヒマワリ』と呟きながら、紙をめくっている。
今度は何を探しているんだろうか？
そう思いながらユースケさんが散らかした紙の束を拾ってゆく。
「…あー、それ！」
「それ？」
「そうそれ！ヒロミが持ってる紙の一番上！」
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