One night One dream

One night One dream


私はドアを静かに閉じる。

電気を点けると散らかった部屋に安心を覚えた。

ベッドに着ていた服のまま倒れこんだ。



都会は嫌い。

電車に乗ると人だらけ。

電車を降りても人だらけ。

エスカレーターに群がる人。

その姿は救いを求め礼拝を請う為の隊列とは程遠く

むしろ蟻の大群を思わせる。

駅を出るとビルが私を見下ろし威圧する。

車が道を行き来するそして

空気が濁っていくのが分かるのにそれを止めようともしない。

都会は嫌い。



それでもこの街に来たのは何故なのか。



私は目を開けた。

少しまどろんでいたようだ。

体を起こし視線をある一点にそそぐ。

『いつか故郷に帰って自分の店を開く!』

汚い私の字。

それでも希望と決意を込めた自分の字だ。



まだ、頑張らなきゃ。



私は一つ伸びをして完全に立ち上がった――



2005 6 20 完



あとがき

かなりショートストーリーですね。 言うならばSSSと言う感じか。 Super Short Storyの略で。 そういうことでできたこの話。 今の自分の状況に少し重ねてます。 自分はこんな前向きになれないな。 だから代わりにやってもらった。 そういうことで少しほんわかしてもらえれば。




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