ユースケのびっくりどっきり大作戦?!

ユースケのびっくりどっきり大作戦?!







「なぁヒロミこれなんて読むんだ?」
ユースケさんが部屋にやってきた。
ユースケさんには珍しく、大量の紙の束を持っている。
「どれですか?…ああ、植物の辞典ですね」
絵が多い紙を選んで持ってきたのはユースケさんらしい。
「ええっと、これ!真っ白で、キラキラしてて、シンタロウみたいだろ?」
そう言って指差したのは、植物の絵ではなかった。
花の生えている地面に積もった雪だ。
「…そうですねぇ…これは、植物ではないんですが…」
「ええぇ…じゃあこれ取ってこれないの?」
「はい。手に持つと溶けてしまいますから…ああ、でもこれ結晶がきれいなんです」
ほら、と言いながら別の紙に描いてある絵を指差した。
「でもなぁ…」
むくれるユースケさんを横目に見ながら、他に白い花がないか紙をめくる。
「…あ、これ、ナオキさんに似合いそうですね。名前は…」
「はい!はいはい!分かった!」
ユースケさんはさっきまでむくれていたのを忘れるぐらい元気に手を上げた。
…多分違うと思うが…という心の声を抑える。
「じゃあ、ユースケさん。なんていう花だと思いますか?」
「えっと、えっと、雨の時によく見るから、あめばな!」
「…気持ちは分からなくないですが、これは『アジサイ』ですね」
なーんだ、と言いながら絵を見ている顔は笑顔だ。
『アジサイ』『アジサイ』と呟いている。
僕はこの無邪気な人にどれだけ助けられただろうか。

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