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「ふわあぁぁ…」
(あれ?なんかすごいすっきり…)
僕は、ベッドで体を起こした。
あの晩の、シュベルツが子守歌を歌っていたのは、夢だったのか?
手を見ると、その手首には包帯が巻かれている。
(夢じゃない、よね?)
包帯をそっとほどく。
傷はもうほとんど痛みがない。
(…僕、何日寝てたんだ?)
覚えがない。
(仕方ない…シュベルツに聞くか…ん?)
そういえば、シュベルツの姿が見えない。
不安になった僕は、その名をそっと口に出す。
「シュベルツ?」
「は…はい…」
声は、僕の足元からかすかに聞こえた。
「え」
シュベルツは僕のベッドの足元辺りによりかかっていた。
僕は慌ててベッドから降りる。
まだふらふらする。
かろうじて何メートルもないシュベルツの元へ行く。
「ど、どうしたのシュベルツ?」
シュベルツの目の下にはクマが出来ていた。


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