11

ぽつりぽつりと雨が降ってきた。
そこには僕と、シュベルツが立っていた。
周りには研究者と男たちが倒れていた。
「シュベルツ…ありがとう」
僕がそういうが、シュベルツは何も言わなかった。
「シュベルツ?」
僕が顔を覗き込むと、シュベルツは静かに涙を流していた。
「シュベルツ…」
「私は…また、人を傷つけて…」
「シュベルツ、違うよ。みんな眠ってるだけ」
男たちは皆笑みを浮かべ、むしろ幸せそうだった。
「それに僕を助けてくれたんだ。もし誰かを傷つけたとしても…僕が許すから」
「…ところで、ミュージも、私と同じ?」
言われて、僕は自分の手を見た。
シュベルツと同じ場所にある傷痕だ。
「うん…シュベルツと同じ」
「そうですか…」
そう言って、シュベルツは改めて周りを見回した。
「それにしても、何故皆、眠るだけで済んだんですかね?」
「ああそれはね、これ」
僕はふところから一枚の紙を取り出した。
「これは…文字の方は読めませんが、絵の方は」
「そう。シュベルツと、ミューザ・デ・リータ。僕のご先祖様」


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