私はミュージと契約を交わしていた。
この『契約』が発動した時、ミュージの命令は絶対だ。
そして、その発動は、私の体を熱くさせる。
ミュージ自身もその熱さは感じるようだった。
それと同じ感覚が今のミュージにあるとしたら…。
(相当辛いんだろうな…)
「風邪とか…苦手なんだよね。嫌な夢見るし」
「嫌な夢?」
「うん、特に意識してるワケじゃないんだけどね」
「…例えば?」
尋ねたが、ミュージから答えは返ってこなかった。
「ミュージ?」
ベッドを覗くとミュージは眠っていた。
私はため息をついて、ミュージの額に濡れたタオルを置く。
(ミュージがこんなに弱っている姿は、初めてだ…)
ミュージはいつも音楽のことを考えていた。
私があの子を殺すために、ミュージに力を使った時も。
その体が死に惹かれていても意識はあの子のことを思い。
(…すぐに歌を書けるほどの、強い意識で…)
あの時の元の楽譜は、ミュージは破り捨ててしまった。
だけど私の中にははっきりと残っている。
『子守歌』。そう書いてあった。
私は子守歌を歌われた覚えはないけれど、その優しさは深くて。
「ゆっくりと、眠ってくださいね…」


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