僕とシュベルツの出会いは、薄暗い、封印の地。
僕がシュベルツの封印を解いたことから始まる。
「…うん、ここであってる」
そう呟いた僕の前には、大きな氷。
その中には端正な顔立ちの男が眠っていた。
彼は、魔王と呼ばれている、セイレーンだった。
(綺麗だなぁ…どんな声をしているんだろう…)
僕はしばらく見とれていたが、ついクシャミをしてしまった。
ここはあまりに寒すぎる。
僕は慌てて封印を解く準備をした。
魔法陣を描き、呪文を唱える。
「…目覚めろ、我が名はミュージ!」
一瞬で氷は溶け、すぐに湯気となった。
そして、ふわりと男が僕の前に降り立った。
「…あ…」
彼は声を発して、すぐにはっとした様子で口をつぐんだ。
(…?)
僕は疑問に思ったが、彼に笑いかける。
「おはよう。君が、魔王と呼ばれているセイレーンだね?」
「…」
やはり彼は喋ろうとしない。
「君の名前は?」
沈黙が流れる。
その沈黙の間、彼は困ったような顔で僕を見ていた。
僕は一応顔では笑顔を作っていた。


NEXT/BACK
本・漫画・DVD・アニメ・家電・ゲーム | さまざまな報酬パターン | 共有エディタOverleaf
業界NO1のライブチャット | ライブチャット「BBchatTV」  無料お試し期間中で今だけお得に!
35000人以上の女性とライブチャット[BBchatTV] | 最新ニュース | Web検索 | ドメイン | 無料HPスペース