ピアノの音で、私は目覚めた。
ふと、暖かさに戸惑う。
私の体には布団がかけられていた。
(そうだ、私はミュージという青年に封印を解かれて…)
封印の地から出た私は、すぐにへたってしまった。
私はもともと光に弱い。
以前のマスターに仕えていた時は、目隠しをしていた。
まともに歩けない私を、ミュージは懸命に運んでくれた。
どこか町の中だったら人目があるだろうという心配もあった。
その心配は無用だった。
ミュージの家は、町のはずれのはずれにあったのだ。
私は身を起こし、ミュージのピアノに耳を傾ける。
(なんだろう…なんだか懐かしい…)
「あ、起きた?」
ミュージがこちらを向いた。
「は、はい…すみませんでした」
「ううん、別に。僕が封印解いちゃったわけだし」
そう言いながら、ミュージは紙に何かを書いていた。
私は、そっと立ち上がる。
何故だか、その紙にすごく魅力を感じた。
「とんとん、ととん…っと。よし、出来た」
「マスタ…えと、ミュージ、これは?」
紙には五本の線が沢山書かれていた。
その五本の線に、丸と線の組み合わせが足されている。
「これはね、楽譜」
「ガクフ…」
「見たことない?ええとね、読み方は…」
ミュージは何かを探しに部屋の隅へ行く。


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