02

「ケガじゃない?」
私は、少々素っ頓狂な声を出してしまった。
「うーん…ケガはケガだけど、今できた傷じゃないってやつかな」
私が連れ帰った鳥の手当てをしていたミュージが言った。
洗濯カゴにタオルを敷き詰めた中に今は眠っている。
その翼にはもう血の汚れはない。
「でも、この翼、少し変な形をしてますよね?」
「そうだね。つまりこの子は…生まれつき、飛べないんじゃないかな」
「飛べない…ですか」
鳥が飛べないということ。
それは、命の危険さえある。
「だけど、確かにケガして弱ってたけど…そんなに幼いわけでもなさそうだよ」
ミュージは鳥の方に視線を投げかけ、また私の顔に戻した。
「つまり…飼い主が、いる?」
「だと思う」
私は少し安心して、胸をなでおろした。
「よかった。お前は…ちゃんと必要とされてるんだな、きっと」
「何自分が必要とされてないみたいな言い方してるの?」
「え、いや、あの…すみません無意識でした」
「ならよろしい」


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