06

ミュージが帰ってきたのは夕方に近かった。
まだそんなに日が高くない内に出かけたはずなのに。
「ど、どうでしたか?」
私は早速ミュージに尋ねる。
「…」
「ミュージ?」
「なんか、むかむかする…」
「え、大丈夫ですか?」
「なんか、精神的に、きた…」
私はミュージを座らせてカップに水を入れて差し出す。
私も向かい側に座った。
「むかむかするって…そんなにひどいんですか?パロムの家は」
「うん…確かに、パロムのご主人様はいい人っぽかったけど」
「やっぱり、その弟さんが?」
「なんかこう…病気のご主人様の扱いも結構ひどかったし」
ミュージはひとつひとつ記憶を辿るように言った。
「伝書鳩の小屋も、そんなに綺麗じゃなかったから…」
「そう…ですか…」
さっきの心配がまた頭に浮かんできた。



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