07

またパロムはケガをさせられてしまうのではないだろうか。
「でも、僕、これからできる限り通ってみるよ」
「それはありがたいですが…大丈夫ですか?」
「だってパロムが心配だもん。それに」
ミュージは少し、その青白い顔で少し微笑んで見せた。
「パロムのご主人様は…優しい人だよ。だって言ってたんだ」
「?」
「この子が、この体で生まれてきたのには、意味がある…ってね」
その言葉が、ミュージにどれだけ響いたのかは、分からない。
だけど、少なくとも、ミュージはそのときだけ少し嬉しそうだった。
けれどその嬉しさも呆気なく終わってしまった。
ほんの数日後のことだった。
「引越し?パロムが?」
「…ご主人様が、亡くなったらしいから」
「そうですか…パロムは、大丈夫でしょうか…」
「今日は会えなかった」
会えなかった。その言葉が、私の目の前にカベのように立った気がした。
「あのさ、僕、パロムを引き取ろうと思うんだけど」
その提案を私が受け入れるのにさほど時間はかからなかった。



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