03

「つ、憑いてる?何が?まさか、女の」
「女?」
僕にそう言った青年は僕に近寄ってきた。
「ゆ、ユウレイ?」
「ユウレイ…?ってなんですか?これは…メモ?」
「なんだぁ、びっくりさせないでよシュベルツ」
シュベルツと呼ばれた青年が僕のマフラーに手を伸ばす。
シュベルツは、紙きれを取って、眺めていた。
「でも…僕メモなんて持ってってないけど」
「…随分つれてきましたねぇ」
「だからその言い方止めてって」
そのメモというものは、確かに何枚もの量があった。
僕はその紙を受け取った。
引き換えに、シュベルツが僕の持って帰ったものを受け取った。
「メモっていうか、いや、メモ…か、でも」
「ミュージ…これは?」
僕の言葉を遮って、シュベルツが思わず聞いた。
その手には、赤い液体が入った瓶が握られていた。
「ああ、それはなんか最近街で流行ってる、食べるソース?とかって」
僕はメモに夢中になって、話半分で答えた。
そしてふと思い出して、言った。
「あ、直接食べるものじゃなくて、主食と一緒に…って」
(遅かった、か?)
シュベルツは悶絶してむせていた。
「…セイレーンでもこんなことあるんだなぁ…」
そう、シュベルツは、人外のもの。
魔王と呼ばれていたセイレーンだった。
「ミュ、ミュージそういうことは早く言ってください…ゴホっ」



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