05

「生きて、る?」
私はうなづいた。
「だったら、だったらね!」
それを聞いてミュージは顔色を一変させた。
すごい変わりようだ。
「僕、この人に会ってみたいんだ!」
キラキラと瞳を輝かせて言う。
どうやら随分と興味を持っているらしい。
「えと…一応理由を聞いても?」
「いい詩を書いた人に、興味があるし」
ミュージは興奮して言った。
「僕、この人の詩に曲つけてみたい!」
「…なるほど。ちなみにミュージ、今日はどこに?」
「住宅街を抜けて、市場だけど」
私はメモに目を落とし、ひとつの結論に達した。
「じゃあ、もう一度市場に行ってみましょう」
「え?なんで?」
「ほかのメモを見る限り、彼女は多分これがなくて困ってます」
外を見ると、ちょうど日が落ちてきていた。
「多分行ったほうが早いです。それに」
(若干ミュージの興奮が、飛び火したようだ…)
私は微笑んで言った。
「私も彼女に興味があります。この、名前の主…レティに」
メモの端に『私の名前はレティ』と書いてあるのを私は見逃さなかった。



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