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「また…会えるよね?」
「…」
「今度は、僕らの秘密を話さなきゃいけないし、ね?」
レティは、笑わなかった。
暗くなった外まで僕たちは出たけれど、最後まで笑わなかった。
また明日、と僕は言ったけれど、次の日、レティは来なかった。
そわそわと家を歩く僕。
シュベルツは何度落ち着いてくださいと言っただろうか。
「もしかして…家の場所分からなくなっちゃったのかなぁ…」
「町まで出てみますか?私はこの天気では出れませんが」
今日に限って太陽は嫌なほど輝いていた。
僕でさえ、外出するのに躊躇する眩しさだった。
「いい。僕一人で行ってくる」
それでもじっとはしてられないから。
家のドアを開けたその時だった。
「…ミュージ!」
「…分かってる…レティのメモだ」
ドアを開くと落ちるようになっていたようだ。
何枚も、何枚も。
まるで雨のように落ちてきた。
それはレティの涙のようだった。




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